top of page

南庵

一戸建ての住宅が建つ敷地に、庵と庭園を計画。

敷地北側に建つ母屋に対し、油絵を描く施主のアトリエ、母屋の離れとして利用する庵を南端に配置。

ガーデニングを楽しむ庭園が中心となって、母屋と庵の関係がつくられる。

庵は、間口2.7m、奥行7.2m、高さ3.65mのヴォリュームに、

ウッドデッキテラスがある下屋、ポリカーボネート波板で覆われた物置を連結した構成。

庭園の植栽を際立たせるために、建築のスケールを抑えた。
さらに、外壁の窯業系サイディングと西側境界ブロックにバラ棚、庭園にボードウォークを設置。

庵と庭園をより一体的に扱うことを意図している。
 

植栽は、バラを専門とするガーデナーがデザイン。季節ごとの草花が感じられるように、宿根草を中心に計画された。

庵が日差しを受け止めるウッドデッキテラスに佇むと、夏の暑い時期でも、心地よく庭園を愛でることができる。


母屋には手を加えていないが、庵と庭園の整備で、日々の暮らしも変わっていくだろう。

庭園の草花の様に、敷地全体が彩りのある空間に移ろうことを期待している。
 

竣工:2022年6月

計画地:北海道旭川市

用途:一戸建ての住宅

延床面積:29.52m2

構造:木造

施工:京田組

外構:三上 吉彦 / ブルームガーデン合同会社

植栽:古館 杏奈 / ANNA FURUDATE GARDENING LAB

※大野 仰一 / 大野建築計画研究室 と共同設計

© 2024 watanabe takuya architects

bottom of page